壮絶な戦いの末、、とにかく、一段落つきました。
といってもワールドカップではなく、研究室の引越しの話なのですが(笑)
土、日と、準備の様子をこのページにも書いたのですが、月曜日は講義の後に会議で、火曜日は、午前中に研究室を引越しして午後の最初に講義、しかも、あいにく、おそらく前期で一番神経を使うであろう、行列式の導入部分の講義で、夕方に大学院の講義で、水曜日は午後に計算機の講義と演習がある、という、引越し日をはさんで予定が密集する、何か普段の行いが悪いのか(笑)、とでも思いたくなるような日程です。やはり、学期途中の研究室の引越しは大変なことになります。
講義や会議が入っているので、土壇場まで荷造りできないもの、いったん、自宅に持って帰って、翌日以降、授業に直接持っていくものなどがあり、選り分けたり、取りまとめたりするのに、結局、土壇場までかかってしまいました。月曜日の帰宅時間が 23:00 過ぎで、帰宅したら、速攻でテレビをつけてワールドカップを観て、それで一日が終わりました。
火曜日は、私にしては早起きして、9:00 ごろ研究室に着き、荷造りの最終確認をして待機していると、10:00 過ぎに業者の方がやってきました。ざっと打ち合わせして、今度は、新しい部屋に移動して、書棚や机、キャビネットなどの配置をお願いしようとしたのですが、当初から危惧していたように、仮住まいの部屋なので、圧倒的に狭いのですね。この部屋に移ることになってから気になって、夜中にこっそり、何度もメジャーで測ったので、書棚や仕事用の机はギリギリ収まったのですが、ソファーやロッカーなどは、どうしても入りません。やむなく、ロッカーをひとつ廃棄することにし、ソファーは、半年したら取り返しに来るからね、と何度も念を押して(笑)、学生さんのいる部屋に貸し出すことにしました。それでも、壁一面に収納用のものをおいて、中央に、学生さん達が質問に来たときなどに使う、大きな机を置くと、それで部屋が満杯になってしまいます。
さらに、そこに、本や書類、論文のコピーなどを入れた箱が次から次へと運ばれてきます。これで大丈夫ですか?と、運送業者の方々が心配するくらいまでに積み上げられ、部屋中がダンボールで充填されたころ、ようやく、引越しが終了しました。というわけで・・・・。
私の居る場所がありません(笑)。
ようやく、ドアのすぐ横に椅子ひとつだけ入る空間を作り、そこに収まって、今日の講義ノートを読み直して、一般教養の行列の講義に向かいました。
先ほども書きましたが、行列式の導入、というのは、毎年、どうやってよいのかわからないまま、苦労して進んでいます。いきなり、置換や符号を用いて定義しても、多重線型性や交代性から抽象的に定義しても、何をやっているかわからないだろうなあ、と思ってしまいますし、また、どちらかの方法で定義したあと、もう一方の性質もやらないわけにはいかず、でも、両方の事柄をやると、かなり時間がかかってしまうことになります。
私が大学に入って最初に線型代数を習ったときの有馬先生のテキストは、多重線型性や交代性から抽象的に行列式を定義し、置換や符号はほとんど使わないもので、思い切ってそうしてしまうとすっきりはするのですが、それだと他の本を見たときにわかりにくくなってしまう可能性もありますので、なかなかそこまで思い切ってしまうことができません。
かくして、例年、私の講義では、①2×2行列の逆行列の式の「分母」として、2×2行列の行列式を定義する。② その行列式が多重線型性や交代性を満たすことを確認する。③だから、これらを使って n × n 行列へも行列式を拡張する、と、いって、これらの性質から行列式を抽象的に定義する ④抽象的に定義した行列式を明示的に表す過程で置換や符号を導入する、ということになり、導入に恐ろしく時間がかかってしまうのです。これは、毎年どうにかしたいなあ、と思っているのですが、これに替わる有用な手だてを見つけられていません。
そして、そのしんどいところが、ちょうど、研究室の引越しの日にあたってしまったのです(笑)。
70 人くらいの学生さん達を相手に、超高速版書と超高速説明を繰り返し続けて(笑)、くたくたになって引越し直後の研究室に戻ったのですが、へたり込む場所がダンボールの谷間しかありません(笑)。この狭い部屋にそびえ立つダンボールの間ですから、風も通らず、滅茶苦茶に暑いのですね(笑)。
もうこれは、何が何でも自分の居場所を作るしかない、と、覚悟を決めて(というのも大げさですが)、荷解きを加速することにしました。
どうせ半年の仮住まいなので、その間あまり使わなそうなものは箱詰めしたままにしておこうかと思っていて、洋書なども、ある程度ダンボールに入れておく予定だったのですが、そんなに空間の余裕がないことに気づき、本の類は、再び書棚に詰めることにしました。とにかく、自分の行き来できる空間をつくるために、遮二無二突っ込んだので、これらの本が整然と並ぶ日は、まだかなり先になりそうですが(笑)。
そうして悪戦苦闘しているうちに、大学院生の方々との講義の時間になりました。今までは、この講義は、私の研究室で行っていたのですが、今日はそんな調子で無理で、また、院生室もまだ引越し途中で使用するわけにもいかず、院生諸君も院生室の引越しで忙しそうなので、本日は休講ということにして、次回の打ち合わせだけをして終わりにしました。
話のついでに、院生室の引越しはどう?と聞いてみると、いや、ぼつぼつ進んでいるんですけど、さすがに疲れてきて、一休みしようと思って一度腰掛けてしまったら継続する気が失せてしまって、今日のところはそろそろ終わりにしようと思っているんですよね、という返事だったので、そうだよねえ、こっちも、休もうとして座ってしまうと、もう一度仕事に取り掛かろうと思い始めてもそこからぐずぐずしてしまって、決意が固まるまで 3, 40 分かかるんだよねえ、と言うと、それでも、もう一度始められるだけ意志が強いですねえ、と、妙な感心のされかたをしてしまいました。意志が固いのではなく、何とか動けるスペースをつくらないといけないので無理やり続けているだけなのですが(笑)。
それからは、ひたすら、ダンボールをひとつずつ空けていくことに専念していました。自分の巣を作るのに木材を削っていくシロアリにでもなった気分です。
それでも、どんなことにも終わりはあり、本も書棚に突っ込んで(まだ、きちんと並べてはいませんが)、パソコンやディスプレイもダンボールから取り出して、机の上に配置し終わって、最低限、私がかろうじて移動することができるスペースだけは確保することができました。ここまでで今日は終了、ということにして、使い終わったダンボールを、3階から1階の端っこまで4往復ほど運び、22:00 頃に帰宅することにしました。
くたくたですが、まだ1日は終わっていません。これから、サッカー日本代表を応援する、という、大仕事があるのです(笑)。
ということで、その後、延長戦とPK戦を含めて 2:00 過ぎまでテレビ観戦をして、長い長い1日が終わりました。
サッカーの話は、もし、時間と気力があったら、稿を改めて書きたいと思います・・・、って、誰も私にそれを望んでいないですか?(笑)。