2010年7月7日水曜日

残念なこと

自分の教え方や学生さんへの接し方は間違っているのかなあ、と考えることが多くなっています。

担当している科目が演習とセットになっているわけではない場合が多く、大抵は、

①講義中に簡単な演習問題を行う 
②レポートで時間がかかる問題を出題する、このときは(私を含めて)誰に聞いてもよいから、理解したうえで一人で解答をまとめること、丸写しは不可  
③試験では最低限単位がとれる配点分はレポートの類題を出題する 

という形で行っていました。しかし、ここ2年ほど、おそらく楽勝科目であることが流布したことに比例して、②の段階で丸写しが何件か見られます。また、全部を写さなくても、「てにをは」をかえるだけだったり、簡単な問題だけ自分で行って、難しいのは写しているものはかなりの数に上ります。たぶん、私が 90 名近い提出者のはきだし法の手順を全部チェックするとは思っていなかったのでしょうね。

私に直接質問することまで可、といっていて、私は質問に来た学生さんには徹底的に説明せずにはおれない(笑)性格なので、努力すればレポートを仕上げることは可能なはずなので、今までだったら、丸写しは努力をしていない、と評価することにしていただけだったのですが、ここまでグレーゾーンがはびこってしまうと判断に苦しみます。さらに、こちらとしてはかなりの手間を掛けて添削しているつもりですが、気づかない丸写しもあるであろうことは想像に難くありません。

そうすると、苦労して問題を解いたのに、まだ慣れていなくてミスをしてしまったレポートより、写したものを私が高く評価してしまう可能性もありうることになってしまいます。これは、レポートを評価の対象とする本意と大きく反してしまうことなので、今後、この科目においては、レポートの提出を課さないことにしました。

時間をかけて、調べたり、考えたり、人に聞いたりしながら問題を解くことは物事を身につけていく過程でとても大切で、そういう取り組みをきちんと行っていただきたかったですし、そういうプロセスを設定したことは、真剣に勉強している学生さん達にはかなり好評だったのですが。

通常、授業に関することは、誠実に取り組んでいる方々のためになるようにすることが基本で、勉強しないで単位だけとろうとしている人がどうであろうと知ったことじゃない、と思っているのですが、評価の問題として、学ぶ気がなくて何とかすりぬけようとしている人が得をするようにはしたくありません。

それにしても不思議なのは、必修でも何でもない授業なのに、何で大挙して勉強する気のない科目に出てきて、しかも、レポートを出さなくても試験の点数だけで単位が出る、と、何度も説明しているのに、アンフェアな方法で点数を稼ごうとして、意欲的に学ぼうとする人たちの邪魔をしているのだろう、ということです。

見栄えのいい点を取る、というのが目的で、自分が得をすれば、授業が破壊されようが関係ないのでしょうか。そういう人にとっての学ぶ意味って何なのだろう、そんなことをして点数を稼いで、それが誇らしいのかなあ、と、考えてしまいます。

ばれなければ、自分の得になるようにモラルに反することをしてもよい、ということをこれほどあからさまに信じている人が、社会に出るということは、とても怖いことだと思います。

今日はもうひとつ、がっかりしたことがありました。

水曜日の午後は、学部3年を相手に、数式処理や Tex の講義をしたあと、演習を行っています。計算機の講義のほうでは、今まで、ひととおりの説明をしたあと、学期末の大きな課題を出題して、これを7月の4回分くらいで完成させて提出するようにしてありました。

つまり、今回の講義から課題を着手することになったのですが、なかなかの難物らしく、みんな悪戦苦闘して、その時間が終わったのですが、そのうちの何人かが、次の時間の演習に現れませんでした。おそらく、演習をサボって、計算機の課題をやっていたのだと思います。

ショックだったのは、その人たちが数学科で、私としては、今まで勉強にしても、学科のことにしても誠実に取り組んでいるとばかり思っていて、例の如く、いろいろとおせっかいを焼いたりしていたメンバーだったのですね。

ときには、他の先生の担当科目の質問にまで応じて何時間も説明してしまうのは、誠実に一生懸命勉強しているのに、数学がわからないまま卒業してしまうような学生さんが出るのがいやだからなのですが、その真意は伝わっていなかったようです。結局、単に甘やかしているだけだったのだなあ、と、反省しました。たぶん、今後、私がボランティアで行っているような(笑)質問や相談の受付はそういう方々には行わなくなってしまうのかな、と、思っています。

今までここで行ってきたことは何だったのか、と自問自答しています。