年度初めの1週間がばたばたと過ぎ、昨日から講義が始まりました。月曜の初等整数論、火曜の一般教養の行列の、今学期担当する科目が1コマずつ終わりました。所属する講座で代数担当の教員が私ひとりなこともあり、この2科目は赴任以来毎年担当して7回目になります。マンネリかなあ、と思うこと自体がマンネリになりつつあります(笑)
大学初年級の講義では、大雑把にいうと、指定したテキストを読み込んで忠実に説明するタイプの先生と、自分が理解している考え方や説明しやすい方法を前面に出すタイプの先生がいるように思います。私は典型的な後者のようで、教科書を指定して、それに沿って説明しようとしても、つい、話の展開の収まりが悪いなあ、とか、記号が気に入らないなあ(笑)、などと手を入れ始め、そのうちテキストの設定がズタズタになり、結局、いつもの自分流の説明に落ち着いてしまい、教科書はいらなかったじゃないか、と、アンケートで抗議されることになります(笑) 前者のタイプの方は、ときどき、教科書を変えることがリフレッシュになるみたいなのですが、私の場合はそうはいかないわけです。
講義の内容を変えて大規模なモデル・チェンジをしたほうが新鮮な気持ちで話すことができるかも、と、思っても、カリキュラム全体のバランスや学生さん達の予備知識が前提にあり、結果として理解していただきたいことがある程度定まっていると、この段階では、話題の選択にそれほど自由度がないようです。
というわけで、似た内容を繰り返して講義をすることになります。この話題をこんなふうに話せばこれくらいの時間がかかる、というような見当はつくようになったのですが、同じように準備しても毎年反応は全然違います。油断して細かいネジの締め忘れをして建てつけがゆるくなってしまうことも、いつもならば受けがよい説明で何故か反応が全然ないこともあります。最初、何だかかったるいなあ、みたいな雰囲気が教室に漂うと学期を通じて定着してしまうこともあるので、初回の講義はかなり緊張します。ただし、緊張を隠すのはうまくなってきたかもしれません(笑)
どのように受け取られているかは演習やレポートを見ないとはっきりとしないのですが、この2日間の漠然とした感覚では、聴講している方々の雰囲気は悪くなかったようなので、まずは一安心でした。