2010年10月10日日曜日

大阪に集まった12の名画@大阪歴史博物館

昨夜のコンサート会場であるNHK大阪ホールの隣に大阪歴史博物館があり、公演前に覗いてみると、この展示の横断幕が下がっていました。何気なく 12 の名画、と称するものの作者を見ると、佐伯祐三、岸田劉生、モディリアーニ、マグリット、キリコ、ダリ、などと、高名な名前が並んでいます。これは見たいなあ、と思い、弘前に戻る寝台列車が発つまで大阪見物をするつもりだったこの日に、まず、立ち寄ることにしました。

こういう企画では、ややもすると名前先行となってしまい、出展されている絵はその画家の作品の中でもいまいち、ということがおきかねないのですが、この展示ではそういうこともなく、どれも、なかなか充実しています。それもそのはずで、この展示というのは、大阪市が今の市立美術館の他に近代美術館を設立しようとしているのですが、財政難で進展しない状況があり、それが昨年「元気な大阪」をめざす政策推進ビジョンというのが提言され、推進しはじめた、という、そのアピールの機会でもあったようなのです。そのようなわけで、特に、これだけで入場料を取るわけでもなく、歴史博物館の常設展の観覧料金で眺めることができました。

迂闊にも私は知らなかったのですが、山本発次郎のコレクションは大阪市に寄贈されていたのですね。ということは、佐伯祐三の主だった絵の大半は大阪市が持っていることになるといえそうです。加えて、他の画家の絵もこれほど充実しているとすると、確かに、十分なスペースで鑑賞できるようにしてほしいなあ、と、思わずにはいられないのですが。


ただ、その後、歴史博物館内を見学すると、これがなかなか大きなビルで、10 階建ての建物に、常設展示に3階分、特別展に3階分が使われています。常設展示だけ観覧したのですが、原寸大の人形による難波京内の宮廷や、昔の船場などの再現や、大掛かりな映像、音声による説明などが大規模なスペースを割いて行われていて、おそらく、出土品や文献など、普通の意味の歴史的な展示だけならこんなに大きなビルを建てなくても済んで、そのお金で美術館建設のいくらかを賄うことができたんじゃないか、と、意地悪なことも考えてしまいます。