2010年12月21日火曜日

Cal Tjader  "Aamazonas"

別に、アマゾンへの文句の続きではありません(笑)。

先日、上京したときに、タワーレコードの渋谷店のジャズ売場で紹介されていたのを見て、こんなアルバムがあったんだ、と、びっくりしてしまい、購入しました。OJC盤で、1000 円ちょっと、というのもお得でした。

カル・ジェイダーは、ウェスト・コーストでジャズのヴィブラフォン奏者としてのキャリアをスタートしました。プロになるきっかけは、ポール・デズモンド (as) に誘われたから、というように、最初は、オーソドックスなスタイルで、ジャズが好きな方にとっては、この時期のイメージが強いと思います。あるとき、共演相手に誘われて、訪米していたキューバン・ジャズのバンドを聴きにいって、その演奏にノック・アウトされて以降、ラテン・ジャズへとスタイルを大きく変化させたのだそうです。ラテン好きには、むしろ、こちらのイメージのほうが強いらしく、ラテン・ジャズ系のプレイヤーによるトリビュート・アルバムなども見たことがあります。

このアルバムは、キューバなどの中米ではなく、ブラジリアン・テイスト、しかも、録音された 1975 年頃には全盛だった(?)フュージョンです。

何と言っても、メンバーが豪華です。プロデューサーがアイアート (perc、ですが、ここでは演奏に参加せず、裏方に専念しているみたいです)で、アレンジがジョージ・デューク (keyb) です。契約の関係か、演奏のほうは変名で参加しています。さらに、エグベルト・ジスモンチ (p, keyb) も参加している、ということで、曲によっては、この2人がバックで共演していることになります。さらに、何曲かでは、エルムート・パスコアール (flute) まで参加しています。

音楽の雰囲気は、プロデューサーとアレンジャーの名前から想像できる、まさにそのままなのですが、さすがに、質が高く、今となっては新しくはないよなあ、という電気系の音もいい味を出していて、十分、聴き応えのあるものになっています。

ヴィブラフォンの音というのは、クールな感じがして、こういう音楽に合うんだなあ、というのは、少し、意外な発見でした。カル・ジェイダーも、柔軟さ、適応性の高さを如何なく発揮して、しゃにむに前に出るようなことはしなくても、要所をきっちり押さえて、充実したバックにうまく乗っているように思います。