土曜日ですが、研究室の引越しと数学教育講座の新入生歓迎会があるので、大学に行きました。
一昨日、書籍以外のものはひとりで運び込んだのですが、残った書籍がなかなかの難物です。ゼミの学生さん2名に手伝っていただいて搬入しました。新研究室に新たな書棚を設置したので、ピストン輸送で本を運んでもらって、私が書棚に並べることにしました。
仮住まいの研究室では、どうせすぐにもう一度運び出すから、と、割とぞんざいに詰め込んでいたうえ、最近、じっくり研究するなどということが夢のまた夢になってしまい、洋書を読むことができず、どのようなものがあるかを忘れていたのですが、改めて眺めると結構な量です。サイズや装丁が揃えやすいので出版社ごとに並べようとしたのですが、一通りまとまったかな、と安心しかけると、また新しく運び込まれ、そうだよなあ、確かにこの本もあったなあ、とか、あれ?Springer の GTM をこんなに持っていたんだっけ? などと気づかされます。
いっぱい本を買っていたんだなあ、と思います。そういえば、以前、お知り合いの方々が研究室にいらっしゃったとき、えっ? こんな手に入りにくい本を持ってたんですか? とか、ここ、宝の山じゃないですか、と言っていただいたこともあります(そういう本の大半は復刊したので、最近はそれほど有難みもなくなってきましたが(笑))。 修士、博士を過ごした大学では、同じ研究分野の方々がそれほどいなかったので、大きなスクールの中ならば先生や先輩から得られたかもしれないような情報も、いきおい活字から得ることが多かったのでした。数学書は、時期を逸してしまうと品切、絶版になってしまうことも多く、あとで買えばいいや、という気持ちになかなかなれないもので、かなりの分は学生時代になけなしのお金で購入したものです。そういうものはことさら懐かしく眺めてしまいます。
大半の本はきちんと読んでいないのですが(爆)
これぐらいのスペースを用意しておけば、今後さらに本を増やしていっても大丈夫だろう、と思っていた、 高さ 2m、幅 3.6 m ほどの作り付けの書棚のほとんどが埋まってしまいました。これから、さらにダンボールを開けて、以前にコピーやプリントアウトして製本した論文たちも収納しなければなりません。上手く入るのか不安になってきました。
実は自宅も本棚から本があふれていて、発達心理、数の認知、科学哲学、認識論、数学史、数学教育、科学の啓蒙書などの、「数学教育講座の研究室にあっても自然であるといえなくもない(もしかしたら代数の教員の部屋にあるのはヘンかもしれない(笑))」書籍は、研究室を移るのを機に大学に持っていこうかなあ、と思っていたのですが、それも微妙な状況になってきました。
改めて思うに、今まで使ってきた本棚の収納の能力は結構なものだったようです。前任の先生がお使いだったものを引き継いだ、教養部があった何十年も前からのもので、さすがに立て付けが悪くガラス戸が引っかかるので新しい本棚を購入したのですが、最後の最後になってその優秀さを思い知った気分です(笑)。 もう、廃棄にしてしまうのですが、長いこと有難うございました。
そんな諸々を考えつつぼさっと仕事をしていたのですが、ゼミの学生さん2名はてきぱきと動いてくださって、本の移動はスムーズに進みました。注文で間違いがあって書棚の部品が足りず、もういちどそれを増設しなければならないので、後でもう一度並べなおさなければならないところがあるのですが、とりあえず、今日のところは、17:00 過ぎに予定した分を収納し終わりました。
あとは、来週、大きなキャビネットや机などを業者の方々に運んでいただくのですが、その日に私は出かけているので、移動が終了したあと、その辺の段取りを立ち会っていただく先生にお願いしました。これで今日の仕事は終了です。
夕方から、弘前大学の学生さん達がよく行く居酒屋で、数学教育講座の新入生歓迎会がありました。例年、この会から、3年生が新執行部として学科の行事を仕切ることになります。年度が始まるときは、大抵、あの学年はおとなしそうだし、上下の学年とも、同級生同士とも付き合いが薄そうだし、大丈夫かなあ、というようなことが言われたりして、私も赴任当初は、そういうことを先輩方と一緒に心配したりもしたのですが、結局、どの年度も、ある程度のことはやりとげるので、最近は、まあ、何のかんのいっても大丈夫だろう、と、思えるようになってきました。今年の3年生も、最初なので、なかなか段取りには苦労しているようでしたが、それでも、どうやらまとめてみせたようです。
今年度は、数学教育講座に例年にはない変化がありました。新しく、若い数学教育の先生が赴任されたのです。 ここ5年間、相対的には(笑)私がいちばん年下で、何となくそれらしい感じで学生さんと接してきたのですが、さすがに 40 過ぎて、彼ら、彼女らとダブルスコアの年齢になると話を合わせるのが難しくなってきたので(笑)、年が近くて話しやすい先生ができたのは学生さん達にとってよかったと思います。新しく赴任された先生も、とてもよい方で、すっかり、学生さん達とも馴染んでいます。
これから、私は、安心して、オジサン路線を驀進しようと思います(笑)
アルコールが駄目なこともあり、こういう席で打ち解けるのが下手なので、毎年、本来の目的の1年生の方々とはそれほど沢山しゃべれないで終わってしまうのですが、一方で、すでに、ニシザワセンセイの正体を熟知している上級生は、私の横に座るなり、センセイ、単位をください、などと、酔った勢いで言い始める始末です(笑)。 もちろん、試験ができればいくらでもさしあげますよ、と言っておきましたが(笑)。
眺めていると、1年生諸君も、先輩方とは打ち解けてきたみたいで、毎週の数論入門の講義でのひたすらフリーズしている表情とは打って変わり(笑)、活き活きとした笑顔を見せていました。
新入生の皆さんが、4年間でどのように成長するか、楽しみにしたいと思います。