そんなことをいいつつ、ツイッターに書いたように、先週末は帰省して東京をぶらぶらしていました。向こうで観た展覧会3つの感想です。
1.花の画家、ルドゥーテ『美花選』展 (Bunkamura ザ・ミュージアム)
こんな人がいたんだなあ、と、いうのが率直な感想です。 フランス革命前後、花の絵を専門に描いた画家だそうです。本来は水彩が中心になる予定が、震災の影響で版画が中心になったようです。図鑑などの絵を担当した、というと想像がつくような、丹念な写実の絵なのですが、激動の時代に、そういう絵が、マリー・アントワネットやジョセフィーヌに庇護されて後世にまで残るあたりが、何とも、フランスらしい、というか、この頃の宮廷文化らしい、という感じもします。
2.ワシントンナショナルギャラリー展 (国立新美術館)
言わずとしれた、という感じの著名な美術館の、印象派を中心とした企画展です。 印象派前夜から後期印象派の著名な画家の作品が並んでいて、しかも、ただ、作者のネームバリューがあるだけではなく、作品自体が充実していて、マスターピース、というべきものが多くありました。80 点くらいの出品なので、数としては多いというわけではないのですが、ひとつひとつが見飽きないので、十分満足できました。会期が 9 月 5 日までで当分続くせいか、それほど混んでもいなかったので、世界の名画を数分間だけ独り占めする(笑)、という楽しみ方ができました。
3.パウル・クレー | おわらないアトリエ (国立近代美術館)
パウル・クレーの絵を、その製作過程を中心に紹介した展覧会です。あの独特な線は黒い絵の具を塗った紙をしいて素描をなぞって描いた、とか、絵を切り貼りして新たな絵を構成していたとか、かなり考証的だったのですが、それはそれで面白かったです。ただ、素描が多くて、独特な色彩の油絵がそれほど多くなかったのがちょっと残念な気もしました。あと、絵とはあまり関係ないのですが、大半が素描とはいえ170点もの作品があるにも関わらず、会場内に全く座るところがなく、ずっと立ちっぱなしで観なければならなかったのは、かなりきつかったです(笑)。
思い出してみれば、今年に入ってから、「シュールレアリズム展」(国立新美術館)、「フェルメール 《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」( Bunkamura ザ・ミュージアム)、「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」(国立西洋美術館)、「白州正子 生誕 100 年特別展」(世田谷美術館) にも行っていたのでした。忙しいとか、くたびれたとか言いながらも、こういうことになると旺盛に動き回っているなあ、と、我ながら苦笑してしまいます。