3,4年前まで、麺類というとパスタ一辺倒だったのですが、トシのせいか、この頃は、ふと、蕎麦を食べたいなあ、と思うことが多くなっています。東京近辺では、通の方が通うようなお店と、普段気軽に立ち寄ることができるお店の格差が、味的にも、格式的にも、値段的にも(笑)両極端になっているようなイメージがあるのですが、弘前では、通だけをターゲットにしても人口が少ないからか、古くからあるお店でも手頃な感じで、美味しいお蕎麦を楽しむことができます。ここに来た頃は、つゆが濃い店が多いのがちょっと苦手だったのですが、最近では慣れてきました。
新寺町にある 「真そばや、會」や、五重塔の近くにある「一閑人」というお店(ここはちょっと通を意識したようなところがありますが)も美味しいのですが、最もよく行くのは、昨日の文章にも名前が出た、お城の近くの「高砂」です。昔の武士の家をつかった店構えで、かの棟方志功も愛した老舗、などとガイドブックに載っていたので、お高くとまった店なのかと、最初は、観光客で混んでいそうなときに、おそるおそる入ってみたのですが、値段は普通のお蕎麦屋さんと同じくらいで味はびっくりするくらい美味しいので、すっかり気に入ってしまいました。
お昼時はかなり混むのですが、私の場合、休日は朝寝坊で、午後くらいに散歩に行くときがこういうお店に寄るタイミングなので、比較的空いている中、食べることができます。 お蕎麦だけでも十分おいしいのですが、おすすめは何と言っても「天ざる」で、これほど美味しい天ざるは他ではなかなか食べることができないと思っています。あと、カレー蕎麦も評判らしいのですが、もともとあまりカレーを食べない私は、まだチャレンジしていません(笑)。古くからのお店らしいおっとりとした雰囲気も魅力で、以前、雪の日にその辺に行ったついでに寄ったとき、ざるを一枚食べただけなのに、この雪の中お出でいただいてどうも有難うございました、足元に気をつけてお帰りください、と、こちらが恐縮するくらい丁寧に送り出されたことがありました。 この前は、若い方が、ブログにでも載せるのか携帯電話で盛んにお蕎麦の写真を撮っていたら、お店の方が、お蕎麦が伸びないうちに早めにお召し上がってください、なとと声をかけていました。ブログに載せてもらったほうが宣伝になるのになあ、と、傍から見ておかしくなってしまいました。
もう一つ密かに気に入っているのは、飲み物を置いていないことです。私の場合、お蕎麦屋さんにヘンな先入観があるのか、午後3時や4時 くらいに雰囲気のあるお店に入ろうとするとき、蕎麦だけでなく出汁巻卵とか鴨とかをとって日本酒が蕎麦焼酎で一杯やるようなところなのかしらん、などと考えてしまい、アルコールが駄目な身としては敷居が高くなってしまうのですが(笑)、そういう心配もなく(?)、ささっとお蕎麦をかきこむだけでも安心(?)です。とはいうものの、これはいわゆる蕎麦通の方々には不満らしく、あの蕎麦で一杯飲めればいいんだけど、というようなことが、よく、グルメ系のホームページのコメント欄に書かれていますが。
そんなお気に入りを公開してしまってよいのか、と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。弘前では大抵の方が知っているお店なので秘密にする必要がないのです(笑) ということは、すなわち、ここに書いても情報としての価値がないということでもありますが(笑)