2011年12月10日土曜日

いちおうお答えしておきます

ちょっと体調を崩して+気持ちが落ち込んでいて、ブログの更新の頻度が落ちてしまいました(笑)。その間、前期の講義に関するアンケートの自由記述欄に書かれた文章をまとめたものがやってきました。アンケートに指摘を書いた方が読むかわかりませんが、私のほうからもそれについて回答しておきたいと思います。きっと、上級生や卒業生の方々から見れば、毎年、同じような要望があって、それに対して、同じような回答をしているように見えると思いますが・・・(笑)


1.板書について

例年同様なのですが、「板書が多い、速い、書いている間に説明されてもノートをとるのに夢中で聞けない」という意見がありました。講義で説明しましたが、数学の文章の読み方、書き方に慣れてもらうため、数式以外の考え方も文章にして板書しますし、1年生の講義では、慣れていないであろう論理記号などを極力使わないようにしていますので、どうしても書く量が多くなってしまいます。それを時間内で説明しようとすると、どうしても速く書くことになってしまいます。最初は追いつかないこともあるかと思います。ただ、これに対しては、「ホームページに講義ノートを載せてあるので、ノートが取れなかったところは、後で補ってください」、「講義中に説明に集中したい方は、ノートはメモ程度にして話を聞いて、あとでホームページを見て、改めてノートをまとめるという方法もあります」とは、講義の際に説明したはずで、私のほうとしては、それで十分対処できると考えていますがいかがでしょうか。

講義する時間と、講義するべき内容は決まっていますので、その中で、板書を減らそうとするならば、例えば、「説明の文章をなるべく書かずに口頭で解説し、数式だけ書く」、「例を減らす」、などのような形をとることになると思います。今年度は受講者の方があまり質問に来なかったのでわからなかったのですが、例年、学生さん達と話をすると、そのようにして板書量を減らすよりは現在のままがよい、という反応がほとんどですので、このようにしています。

実は、「板書が速くて追いつけない」というのは、私はそれほど気にしていません。というのも、大体、2年後半や3年の講義では、皆さん、このペースに慣れてしまって、私が今と同じように板書しても、こちらが書き終わってチョークを置いた直後、受講しているかたもノートをとり終わる、というくらいになりますので(笑)。

もうひとつ、板書について、「m と n の区別がつきにくい」という指摘もありました。行列では、慣例として、行を m 、列を n とすることが多く、これらの文字を書かないわけにはいきません。 意識して書いているつもりですが、まだ分かりにくいようですので、気をつけたいと思います。

ただ、(これでもわかりにくいかもしれませんが(笑))、「エム」なのか、「エヌ」なのかは、ほぼ全ての場合に関して声に出して読んでいたはずです。また、ノートを取るのに夢中で(笑)、それに気づかなくても、ホームページに講義ノートが置いてあるので、後から比較すればわかるようにはなっているはずです。

あと、これは、こちらから指摘をしておきたいのですが、意見があった講義では、100 人くらい入る教室に 30 数人が受講する形になっていて、教室の後ろから3分の1くらいにほとんどの学生さんが座っていたはずです。 この意見を書いた方が、その後ろのほうに座っていた方かはわからないので何ともいえないのですが、もし、そうであるならば、前方の席に座れば、よりよく見えるようになったのではないかとは思います。前に座るのに心理的に抵抗があるなら無理に要求はするつもりはありませんが、そのことで生じる不利益まで、こちらが補償するべきことではないと思いますので、そこはご自分で解決していただきたいとは思います。


2.講義での [例] について

定理や命題などを説明するとき、文字式で記述された主張を実感できるように、ときどき、具体的な数を使って例えばそれがどのようなことを意味するのか、という説明をしていますが、それをもっと多く(できれば全ての定理に)してほしい、という要望がありました。しかし、現状でも、これだけ、板書が多いと指摘されていますので、これ以上説明を増やすのは難しいと思います。

むしろ、実例を考える、というようなことは、ノートをまとめるときなどに、ご自分でやってみるとよいと思います。これから、数学関係の文献を読んでいて抽象的な主張が理解できないときに、具体例を考えてみる、ということは、とても大切なことになります。


3.演習問題について

講義中、演習問題を解いて提出してもらっていますが、それを返却してほしいという要望がありました。 現在、提出された演習は、出席状況と講義の時点での理解度をチェックするために、目を通してはいるのですが、1枚1枚を添削してはおりません。というのも、現在、毎時間、講義が終わった後に、講義ノート、レポートとその解答、この演習の解答などを作成し、ホームページに授業の進み具合を掲載するという作業をしていて、これ以上の時間を割けないからです。私が添削して返却する、というのは難しいと思います。添削したものでなくてもよいからホームページの解答と比較するために返却を希望するということでしたらば、チェックが終われば可能ですので、申し出ていただければと思います。


4.講義の予習について

アンケートに講義の予習や準備をしたか、というような設問があったので、それに対し、何をしたらよいかわからなかったというような記述がありました。講義の最初に配布した印刷物にも書きましたが、私の講義に関しては、基本的には前回までの内容を理解しておいて貰えば、特にそれ以上の準備を仮定しておりませんので、その設問はあまり意味がありません(笑) もし、それとは別に、大体、どんなことをやるかを前もって知っておきたい場合は、昨年度の講義ノートはHPにおいてありますし、テキストや参考書はシラバスに載せてありますので、その辺を参考にしていただければと思います。もちろん、直接私に質問していただいても結構です。


5.レポートについて

レポートで出題できる問題は、似たようにみえても、難易度や解法のパターンが、1問ごとに違っていることが多いです。全てについて考え方の道筋はつけていただきたいと思っています。「わからなければ、最終的には私に質問すれば解き方は教えるので、全ての問題に解答してください。解答のない問題は評価しません。」という風にしています。ひとつは、解答の抜けたレポートを評価していると、難しい問題を答えないで白紙のままにするレポートが増えるからで、もうひとつは、最初に解答が思いつかなかった場合でも、解法を聞いて、考え方を文章に直す練習はしていただきたいからです。 

アンケートで、「解けなかった問題1つですべて評価なしになってしまった。解こうとした点は評価して欲しい」という解答がありましたが、分からなかったら最終的には質問に来れば解答を仕上げることはできるのですから、この場合は解くための意志がなかった、つまり、解こうとはしていない、と私は考えます。これは、講義でも説明したはずです。

ただし、これも講義で言いましたが、それならば、私のいうとおり努力をしなければ単位が出ないかというと、そういうことでもありません。 自分には自分のやり方があるからそのように勉強する、という方は、その方法で結果を出していただければ結構です。私が、単位を出してよい、と判断できる最低限の「結果」は、試験でしかるべき点数をとるくらいの知識と計算力を持つ、ということで、それができれば、別にレポートを出さなくてもはその結果は評価します。たぶん、成績をご覧になればわかると思いますが、レポートの評価が無になったことは大きな影響にはなっていなかったはずです。