今日、ゼミで忘年会をする予定だったのですが、「いちおう」 お流れになってしまいました。
というのは、実は、先週、3年生のゼミ生の方が、サークルの定期演奏会の直前で練習に手間取ってしまって予習が十分できなかったので、ゼミを休ませてください、と言ってきたのでした。
・・・ と書くと、私のゼミの卒業生の方々は、あ、特大の地雷を踏んだ、と、感じると思うのですが(笑)
この学生さんはクラシックギター部で、私も学生時代からギターを弾いているので、よくギターの話をしていましたし、演奏会を聴きに行ったりもしていました。それで、もしかしたら、そういうことに「理解」があるかも、と思われたのかもしれません。
しかし、共通点があると相手に甘くなるか、といわれるとそうでもなく、むしろ逆なこともあります。私の大学2年、3年生時代の定期演奏会前も、練習が終わるのは夜 22:00 頃で、当時、片道2時間ほどかけて電車通学していたので、夜、家に着くのが 0:00 過ぎで、そのあと、夕食をとって風呂に入って、さらにレポートやゼミの予習をして、寝るのが 3:00 頃で、翌朝、1コマ目から講義が入っているときなどは、6:00 に起きて 7:00 に家を出て、9:00 ころまでに大学に行く・・・、という、今、思い出すと信じられないくらいハードな生活をこなしていたのでした。3年の後期からゼミが始まったのですが、ご存知な方はご存知のように(笑)なかなかタフなメンバーで(笑)、他の方々はかなり勉強が進んでいたので、私が遅れをとって、進行を乱したり、着いてゆけなくなったりしてはいけないので、休んだりはしなかったはずです。自分に経験がないことならば、ああ、もしかしたら大変なのかなあ、と思うかもしれないのですが、私がかつてこなしてきたことで、ついつい、おいおい、オレが学生のときにやっていたんだから、不可能ではない反例があるぞ、と思ってしまうので、かえって厳しくなってしまうわけです(笑)
もちろん、それだけでなく、今までのゼミの学生さんからも、レポートができなくて、とか、実習の準備があって、などという理由で、ゼミを休みにして欲しい、と、言われたことがありますが、その都度、激昂して(笑)、そういう考え方はよくない、と、おもむろに説教をしていました。今後の学生生活でも、講義や演習、教育実習、院試、教員採用試験など、様々なことがあり、どちらも手を抜けないそれらを並行してこなしながら、どのように勉強のペースを作っていくか、ということは常に考えなければならないわけですし、さらに、社会に出て、他の人も関わっているような事柄で、そのような理由で自分の役割を果たせないと、信頼を得ることはできないのではないかと思うのです。もともと、精神論や根性論はあまり好きではないのですが、これは、勉強や人との関わり方として、普段、淡白でのほほんとしている(?)ニシザワセンセイにしては珍しく、口うるさく言うことのひとつなのです。
ついては、計画していた忘年会をとりやめることにしました。学年の違う学生さん同士で話をするのは、勉強や進路などについての情報を得るうえでもよいことなので、顔合わせみたいな意味でこの時期にやっておこうと思ったのですが、遊びが先行して付き合いが馴れ合いみたいになったらよくないかなあ、と、取り越し苦労かもしれないながらも考えたのです。
ただ、そうなると、予定を空けて待っていた、4年と修士の2人にはちょっと気の毒なことになってしまいます。当初の予定では、漠然と、食事もしくは飲み会をして、ボーリングとかカラオケとかをするか、というようなことを話し合っていたのですが、そこまでしなくても、まあ、食事くらいはしようか、ということになりました。最初に「いちおう」お流れと書いたのはそういうわけです(笑)
まずは、ようやくポットとコーヒーメーカーを復活させた研究室に集合して、コーヒーを淹れて、しばらく話をしました。
修士の学生さんは、結局、3月に修論の提出はしない見込みになってしまいました。数学以外の学部の出身だったので、修士に入るまでの予備知識が少なく、彼自身、かなり頑張ったのですが、さすがに2年間では如何ともしがたいところがありました。いちおう修士論文として成立するレベルと時間の兼ね合いを考えると、際限なく易しいところに戻れるわけでもないので、そんな中で、ある程度の訓練を積まないと一連の流れとして理解できないような証明が、どのように順序だてられているかを理解して再構成するようなことがうまくできず、詰まってしまうと、ついつい、学部時代に試験に通るために用いていたのであろう、仮定と結論を各々ごっちゃに変形してみてどこかで繋がったらそれで帳尻を合わせる、みたいな考え方をしてしまい、それをゼミで私に粉砕される、ということが繰り返されていたのでした。本人も煮詰まってしまい、思いあぐねて、もう、修士論文を完成させるのは無理そうなので、残りの修士の期間は、もう一度基礎から勉強しなおしたい、と、言ってきました。機械的に計算すれば何とかなるようなネタで、とりあえず修論を仕上げさせたほうがよいかと、私のほうも悩んだのですが、修士課程までの単位で免許は取得でき、4月からは教壇に立つ可能性が高いので、残された時間で意味もわからず計算をするよりは、自分がわかるように勉強しておいたほうがよいのかもしれないと考えることにしました。私がお預かりした最初の修士の学生さんですし、目標を遂げられなかったのは残念で、もっとうまく教えることができなかったのか、という反省はあるのですが。
4年生の学生さんは、卒業後は千葉で教員をすることになりました。帰省したときに会えるかもしれないというのは、私にとっては楽しみでもあります(笑) 彼は、ずっと弘前で育って、これまで実家にいたので、引越しをしたらどうなるか、とか、家や家財道具をどのように運んだり購入したりすればよいか、とか、そんなことを、現在一人暮らし中の修士の学生さんと、ニシザワセンセイがアドバイスしたり、というような話をしていました。
前にも書いたことがあるのですが、ニシザワゼミは数学教育講座随一の不人気ゼミです(笑) 指導教員の問題はとりあえずおいて(笑)、一般論として、講座では、小・中の先生になりたい学生さんはそれぞれの数学教育の、高校の先生になりたい方は微積分の勉強をするために解析の、公務員や一般企業の就職を考えている方は確率統計のゼミを志望する傾向があります。そんな中で、浮世離れした抽象代数をやろうとするだけでも酔狂なのに、どこよりもハードに、毎週、3,4時間のゼミをやるのですから(笑)。 よくそんなところに来るなあ、と、他人事のように思ったりもするのですが(笑)、さすがにあえて志望してきた方々は、それなりの覚悟を持って(笑)、取り組んでいます。
和食がいい、というリクエストがあったので、夜は、大学の近くにある「なかさん」というお店で鰻を食べました。1,2度、ランチの時間に入ったことがあり、なかなか美味しかったので、夜がどんな感じか、チャレンジしようと思っていたのでした。 食事中の話題は、専ら、サッカーのクラブW杯と野球だったのですが、一度、件の3年生君の話になりました。 修士の方の話によると、数日前、院生室で、私がゼミの学生さんに忘年会の変更について話していたときに居合わせて顛末を聞いていた他のゼミの修士の方が、私が立ち去ってから、その3年生も要領が悪いよね、他に言い訳を考えればいいのにバカ正直に本当の理由をいうなんて、というようなことを言ったのだそうです(笑)。 それを聞いた私が、思わず、まあ、要領がいい人は、ここのゼミには絶対に来ないだろうからなあ、と、言ったら、学生さん2人は苦笑していました(笑)。