2014年3月23日日曜日

最後まで冴えない

残雪の白さに青空が映える気持ちの良い雪晴れです。これは最も気に入っていた弘前の風景のひとつでした。

昨日もお手伝いいただいた方に2人が加わった3名に、引っ越しの手伝いをお願いしていたのですが、前述したように、既に荷造りが終わっています(笑) 新たに加わる2名のうち1名は4月から大学院に進学し、もう1名は附属中の講師になり、しばらくは大学近辺にいるので、荷物を運び終えて私が旅立ってしまった後の研究室の掃除をお願いすることにして、今日は、とりあえずのんびりと過ごすことにしようか、と、考えているうち、手伝いをお願いしていた学生さんと前後して、先日の学位授与式に出席できなかった学生さんも現れました。北海道の講師に決まって引っ越しで忙しそうにしていたのですが、最後に会うことができてよかったです。

手伝いをお願いしていた学生さんとは、もう、今日はすることがないねえ、と言いながら、午前中、科室でだらっと過ごし、お昼を食べに行って、昼過ぎからも科室でだらっと過ごし、その間、学生さんたちが、お互いの近況やら、進路のことやら、学位授与式の後の飲み会で、今日、参加している私のゼミ生がやらかした失態の話(笑)などを聞いていました。

そういえば、ここに赴任してきたころは、しょっちゅう、科室に行っては学生さんたちと話し込んでいたなあ、と思い出しました。弘前で過ごす最後の1日として、なかなかふさわしい過ごし方なのかもしれません。赴任した頃の、校舎改修以前の狭くて汚かった科室を、ふと思い出しました。

私のほうは特にすることもないので、このまま晩御飯までいてもよいかなあ、と、思っていたのですが、卒業生の方々は新生活の準備もあるようでしたので、15:00 頃に解散しました。

しばらく会えなくなりますが、皆さん、お元気で。


その後、時間が余ったので、先日行きそびれた最勝院にいってみました。


まずは、8年間の充実した暮らしのお礼を申し上げるべく、ご本尊にお参りしました。







この五重塔も、弘前を思い出すときに忘れられない風景になることでしょう。









大学に戻り、何通かメールを書いて廊下に出てみると、窓から見える夕暮れの岩木山がきれいでした。








最後の夕食はどうしようか、と、思ったのですが、ずっと、ここに来た時のことを思い出していたので、当時、一人でも、学生さんを連れてでも、やたらと行っていたカプリチョーザに行くことにしました。連休の夕食時の賑わいの中、一人でちょっと感傷的な気分になっていたのですが、何気なく携帯電話を見てみると、留守番電話に明日の引っ越しの確認が入っていて、その時間が、私が思い込んでいた時間と違っていました。最後の夜の感傷はどこへやら、慌てて食事を飲み込んで宿に帰って確認すると、私が間違えていて、てっきり午前中だと思い込んでいた荷物の搬出がお昼すぎになることが判明しました。どちらにしろ明日のうちに向うに到着することはできるので、新幹線の指定券だけ変更しておけばそれほど大きな影響はないのですが、今まで何通か出したメールでは午前中に荷物を運びだして出発します、と書いてしまっておりました(笑) ちょっと決まりが悪いのですが、メールを出しなおすほどのことではないでしょうから、そのままにして、2時ころに大学を出て、夕方の新幹線に乗ることにします。

お昼過ぎに大学で私を目撃した方は、そういう理由だとご了解ください(笑)

ホテルに戻って、もう一度、こちらに来た時からのことを思い出してみると、改めて、あっという間だったなあ、という気がします。時間が経つのが速かったのは、それだけ、楽しかったということなのでしょう。

司馬遼太郎の「世に棲む日々」で、吉田松陰が、高杉晋作に、どんな人の人生でも春夏秋冬がある、といった、というくだりがありました。この雪景色の中、そういう言い方も変ですが(笑)、弘前で過ごした時間は、私にとって、春が終わり、長い長い梅雨が過ぎた後の(笑) 夏が来たころにあたるのかなあ、という気がしきりとしています。このまま秋になるのか、これが初夏で続いて夏の盛りがくるのか、はたまた延々と残暑が続くのかはわかりませんが。