2010年11月11日木曜日

いちいち、いちいち癇に障る日?

2コマ目の群論の講義が、この前、一人で勝手にイラついていた(笑)、FD関係の授業参観の時間でした。

1コマ目に70人ほどを相手に大教室で小学校専門数学の講義をして、講義修了後にいつものように演習用紙を回収すると、授業終了後、結構な時間が経ってしまいます。あらかじめ、群論の講義の道具も持参していたので、それを、2コマ目の講義の教室に置いて、校舎改修の途中で限りなく入り組んでいる廊下をダッシュして事務室に大教室の音響関係の鍵を返しに行って、取って返して、群論の講義がある教室に走りこんだら、始業のチャイムが鳴り終わるころでした。

まあ、私の講義なんか誰も見に来ていないだろう、と、勝手に高をくくっていたら、何と、理工学部の数学の先生方が3人ほど、あと、私の存じ上げない方が1人いらしていました。すっかりやる気がない状態なのになあ、と、申し訳なくなってしまいます。

それでも、これは見にいらしている方々を意識することではなく普段の講義をやればよいという企画なんだよねえ、と居直ることにして、通常のとおり、せかせかと(笑)、先週の復習をひととおり板書して説明しかけたときに、いきなり、フラッシュがついて、私の存じ上げない方から、写真を撮られました。

今で経験がなかったのですが、いきなり、フラッシュを向けられるって、かなり、びっくりしますし、やる気をそがれますね。以前、高名なバイオリニストがコンサートで演奏中にフラッシュを焚かれて写真を撮られたときに、バイオリンを下ろして、しばらく、そちらのほうをじっと睨みつけていた、という話を聞いたことがあって、ちょっと傲岸なんじゃないのかなあ、と、思っていたこともあったのですが、今日、その気持ちが少しはわかりました。

とはいうものの、私は高名なバイオリニストではないので(笑)、気をとりなおして講義を続けていると、写真を撮った方がそそくさと、講義室を出て行かれました。あれ?と思ったのですが、こうやってFD活動してます的な、報告で使うかもしれない写真を集めているだけだったのかな、と思いつきました。で、また、やる気をそがれそうになりました。

実は、公開講義に関して、デフォルトでは撮影可にしてあるので嫌なら不可にする連絡をするように、というような通達をされていて、面倒なので特に変更を要求しなかったのですが、撮影、というのは、てっきり板書をチェックするために写真を撮る、とか、授業の進行を検討するためにビデオ撮影をする、とかのように授業を研究するためだとばかり思っていました。これだけ、やる気がない、とブログで公言している私の講義でよろしかったら、いくらでも参考にしていただいて結構ですし、これだけ、聞く耳を持たない、とブログで公言しているニシザワに対してでも忠告してやろう、という奇特な方がいらっしゃったら、有難く承わることには、もちろん、吝かではないわけです。でも、そうではなくて、単に宣伝だけのためなら、授業の邪魔をしないでほしいんだけどなあ、と、内心、げんなりしてしまいました。

きっと、私の背後から嫌悪感がたちのぼっていて、よい写真にはなっていなかったと思います(笑)。

教育学部の場合、この群論入門を受講するかなりの割合の方々が、抽象代数を学ぶのが最後、ということになります。以後、専門の勉強に応用することを想定する、というよりは、この講義内でまとまった形で代数的な見方、考え方を伝えたほうがよいと思っていて、多様な例を短い時間で紹介することになるので、私にとってスムーズに説明できるような、スタンダードでない記法やここでしか使わない記号もかなり使っています。ご覧になっている先生方にとっては、何がなんだかわからないだろうなあ、と、思うのですが、実はここはこういうわけでこういう風に説明してるんですよ、と、講義中に釈明するわけにもいきません(笑)。そして、何回、この講義をやっても、やっぱり、何月何日のあの 10 分を無駄にすべきではなかった、と、半年の最後に後悔する(笑)という状況なので、本日も、いつもと変わらず、切羽詰った、ぎゅうぎゅう詰めの講義になってしまい、ご覧になっている先生方を尻目に、相変わらずの高速説明、高速板書を繰り出し、90 分を終わりにしてしまいました(笑)。

参観していただいた先生方は、さぞかし、呆気にとられてお帰りになられたことでしょう。何にも得るところがなかったようで、申し訳ございませんでした。

前にも一度書きましたが、少なくとも、私にとって、授業改善のためには、十分な準備をすることと、受講生の方々の質問に十分に時間をかけて答えることが先決で、それが得られていない状況では、何を企画されてもそれが実効性を伴うとは思えないのです。